病気や怪我が治らず、亡くなったときのお返しは?

菊の画像

お見舞いを頂いたけれど、病気や怪我が治らず亡くなってしまったとき、お返しは基本的には不要といわれていますが、現代ではお返しされる方が多いようです。

お見舞いをくださる方は、亡くなったときに香典を持って弔問されるでしょうから、忌明け後(四十九日を過ぎて)の香典返しの時期に、御見舞いのお礼も兼ねてお返しされるのが一般的となっています。

お返しの品を送るとき、お見舞いと香典のお返しを別々に用意するのもよいし、まとめて一つ用意されるのもよいでしょう。

お返しを分けるときは、弔事包装でそれぞれに熨斗の表書きをし、2つの品をまとめて配送することが多いようです。お見舞いのお礼には「御見舞御礼」、香典返しには「志」と表書きをして、何のお返しか相手に分かるようにしましょう。

一つにまとめてお返しするときは、いただいたお見舞いと香典を合わせた金額の「半返しを目安にお返し」するようにします。

お礼状は、忌明けの挨拶状と、お見舞いへのお礼状をそれぞれ添えると丁寧ですが、挨拶状だけにするときは、「生前はお見舞いも頂きありがとうございました。」と一言添えるようにして、相手にお見舞いのお礼も兼ねていることを伝えましょう。

また、最近では、お通夜や葬儀当日に香典返しをする「当日返し」「即日返し」をすることも多く、いただいた香典の金額に関係なく、全員に同じ品物をお渡しするようになります。

このような場合、お見舞いと香典のお礼を一つにまとめることができませんから、忌明け後に改めて「御見舞御礼」と弔事包装でお返しを送るようにされるとよいでしょう。

香典返しのマナー