お七夜のお返しマナー

日本には、赤ちゃんの名前を「お七夜」に命名するという風習があります。赤ちゃんが産まれてから初めてのお祝い行事でもある、お七夜のお返しマナーについて説明します。

お七夜とは

赤ちゃんが生まれてから、七日目の夜にお祝いをする「お七夜」という行事が日本にはあります。神棚がある家は、この日に神棚へ命名書を飾り、神棚がない家は、部屋のよく見えるところに命名書を飾ってお祝いをします。

昔は赤ちゃんが産まれてすぐに亡くなることも多かったので、お七夜は赤ちゃんが元気に生まれ成長してくれた、というお祝いの節目でもあるのです。

命名の儀式が終わった後、以前は仲人や祖父母などが揃って、祝い膳を囲んでお祝いをしていましたが、現代ではお七夜は母子が退院したばかりの時期で、床上げもすんでいないことが多く、内輪だけでお祝いをすることが多いようです。

お七夜の祝い膳のメニューは、鯛の尾頭付きやお赤飯の料理でお祝いをするのですが、ママの身体に負担がかからないよう、近年では仕出しを取ったりしてお七夜にお祝いをする家庭も増えています。

お祝いをもらったときのお返し

お七夜の祝い膳

お七夜のお返しは、祝い膳がお返しにあたるので基本的には不要です。名付け親を招いて会食した場合は、お膳がお礼となるのでお返しは必要ないですが、菓子折りなどちょっとした手土産を用意しましょう。

また、お招きできないときには「御礼」を、なるべく早めの時期にお渡ししましょう。命名のお礼の金額は、5千円から1万円が目安のようですが、地域によっても違いがありますから、ご両親や近所の方に相談すると安心です。

その場合、現金でなくお酒や菓子折りなどをお渡しするのがよいでしょう。商品券でお返しされる方もいるようです。

また、神社やお寺にお願いするときは、前もって金額を確認しておきましょう。

水引の選び方と熨斗の書き方

命名の熨斗紙

水引は紅白の「蝶結び」を使用し、熨斗の表書きは「命名御礼」「御礼」としましょう。

のし紙の上 書き方
「命名御礼」「御礼」「寿」
名付け親が神社の場合は「御初穂料」

のし紙の下 書き方
「本田」(姓または姓名)