毎年お盆と暮れに、日頃の感謝をかたちにして伝えるお中元やお歳暮が日本にはありますが、近年では企業間の贈り物を禁止している会社も多くあります。
公務員は会社の規則として、お中元やお歳暮を受け取ってはいけないと決められているので、どうしても受け取れないのです。
また、毎年お中元やお歳暮が儀礼的に続くことで、負担に感じる人もいるし、かたちだけのお付き合いの相手なら、お歳暮やお中元をお断りしたいときがあります。
しかし、先方はそれを知らずによかれと思って贈ってくれていますので、角が立たない上手な断り方をしなくてはいけません。
ここでは、お中元やお歳暮を断る方法、お礼状の書き方と例文をまとめました。
御中元・御歳暮の断り方
[illust illst=”check-m2-l” align=”right” width=”110″]あいまいな表現では、お断りしたいという意志が、先方に伝わらないことがありますので、明確に丁寧に伝えることが重要です。感謝の気持ちや申し訳ないという気持ち、先方に不愉快な気持ちを与えないよう、配慮のある断り方をしましょう。
贈られてきた品物に断り状を添えて返送するとき
どうしても受け取れない、お歳暮や御中元が届いたときは、贈られてきた品物に断り状を添えて先方に返送します。
このとき、届いた品物の包装は開けないように注意しましょう。品物に断り状を添え、その上から包装紙で包み、先方に品物を返送しましょう。
お返しの品を贈って断るとき
お歳暮や御中元は、お世話になった方に贈るものなので、お返しは基本的にしなくてもよいですが、お断りしたいときにはお返しとして、品物を相手に贈ってお断りする方法もあります。
お返しする品物の金額は、いただいた品物の半返し、もしくは倍返しでお返しすることもあります。そのとき、お礼状を添えて送るようにしますが、御歳暮や御中元のお礼を述べ、今後はお気遣いなさいませんようと、お断りの言葉を伝えましょう。
電話で断るとき
電話で御中元やお歳暮をお断りするときは、一方的に話を進めることができないので、いい出しにくいでしょうけれど、本題はしっかり伝えましょう。
電話でお断りするときも、品物に対するお礼は必ず伝えるようにしてくださいね。また、相手の近況を伺ったり今後もお付き合いを続けていただけるよう、お願いをしましょう。
お中元・お歳暮を断るときの文例集
[illust illst=”douzo-m2-l” align=”right” width=”110″]先方からお中元やお歳暮が届いたら、その日のうちにお礼状を出すほうがよいですが、難しい場合は3日以内には出すようにしましょう。お礼状には、品物が届いた報告も兼ねていますので、お礼状が遅れるときは、電話で先にお礼を伝えるようにしましょう。
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お礼状・断り状の書き方ポイント
- 頭語(結語とセットで使用する言葉)
- 季節の挨拶・相手を気遣う言葉や安否を尋ねる挨拶
- 御中元・歳暮のお礼・感謝の言葉
- 本題:断る理由などを、明確に丁寧に伝える
- 今後のお付き合いをお願いする言葉、相手の健康や活躍を祈る言葉
- 結語(結語とセットで使用する言葉)
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今後お断りするときでも、必ずいただいた品へのお礼を伝えるようにします。そして、本題をしっかり述べることが重要です。
文例:取引先からの御歳暮
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拝啓
寒冷の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
このたびは、結構なお品物をいただきお心遣いに恐縮しております。
ご厚意を頂きながら心苦しいのですが、弊社ではお取引様からの贈り物はお受けできない規則になっておりますので、何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。
来年も何かとお世話になることと存じますが、なお一層のご助力、ご教導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
略式ながら書中にてお礼申し上げます。敬具
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文例:あまり知らない親戚からのお中元
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前略
皆様にはますますご壮健のことと存じます。
さて、本日はお心のこもったお品を頂戴し、深く感謝いたしております。
いつもお世話になっておりますのに、このようなお気遣いをいただきありがとうございます。そのご厚情はありがたく存じますが、今後はどうかお気遣いなされませぬように、お願い申し上げます。
まだまだ暑い日が続きますが、どうぞご家族様がご健康でありますよう、お祈り申し上げます。かしこ
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